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ちょうど一年が経って

ちょうど本日(6/30)は爺様が亡くなってから一年。
命日です。
墓参りなどしたり、親戚の方々が家に線香をあげに来て下さったりなどの慌ただしい一日でした。

もうあれから一年が経ってしまう・・・
とても亡くなってからが早いと思えました。
亡くなるまで・・・決定的に弱っていったのが昨年の年始に倒れ~亡くなるまでの約半年間、クモ膜の後遺症の残る婆様の介護に加えて爺様の介護もプラスされ、その半年間、もっと言うならば最後の2ヶ月はハッキリ言って毎日が地獄に思える日々であり、長かったのです。
倒れてからというものの、一気に認知症が加速度的に進み、元々胃の半分切除手術をしていたため、弱っていた身体がどんどん弱っていきました。

私の家では両親共働きではありますが、母親が看護師をしているため介護が立ち行かなくなることはまずありませんでした。
基本的には母親がやってくれるのですが、両親が働いている間は二人の面倒は基本的に私一人で見る他ありません。
何かがあるとすぐに呼び出されて、対応に追われ、酷い時は深夜遅くでも(特に)婆様に叩き起こされることもしばしば。
その理由が何でもない勘違いだったり(爺様の姿が見えない!→トイレに行っていただけだった)と、もういい加減にしてくれと怒鳴りたくなったり。
実際に爆発してしまったことも数度あります。
最後の一ヶ月では、ちょうどその頃バイト先でもゴタゴタが起きており、ほとんどノイローゼ気味になっていました。
母親がその状態を見かねて介護休暇を申請するほどでしたし。
私一人でこの介護生活を続けていたら確実に首吊るか、事件を起こしていたことでしょう。

しかしながら、何とか爺様の最期まで介護をやりきることが出来たのは自分が一人じゃなかったから。
母親もそうですし、伯母も時折助けの手を差し伸べてくれました。
介護サービスとしてデイサービスや、ショートステイなどがあるのですが、野球を観に行く時などはショートステイに爺様&婆様を預けることが出来たり。
そういったガス抜きがうまく出来たのも大きいです。
中にはその様子を見て「介護もしないで遊んでばっかり・・・!」等と心ないことを言ってくるような親戚もいました。
ですが大半は介護の現状をしっかり認識して、理解をしてくれた方がほとんど。
そう考えると、私の家は介護をする環境としては比較的恵まれていたのではないかと思います。

近年になって「介護疲れで妻殺した、父親(または母)を殺した」というニュースがよく報じられますが、一人で介護をしているとこういった方向に進んでしまいがちです。
同じことの繰り返しになりますが、私も一歩間違えていたら上のようなことになっていた可能性もあるわけですし。
介護は一人でやるものではない・・・
爺様の介護を通じてこれを強く実感しました。
辛さを分かち合える人がいる、介護サービスを利用する、それに対する周囲の理解がある。
これだけでも全然気持ちが違ってくるはず。
もちろん現実には分かち合えない人がいるわけですし、要介護のレベルによって本当に受けたいサービスが受けられないなどの問題もあります。
介護をしていてストレスを感じない人などごく少数(お目にかかったことはないです)。
そのストレスとどう付き合っていくか。
人と分かち合ったり、うまく受け流したり・・・
介護ってそういうものでしょう、とまぁちょうど一年前の体験を通じて思ったわけで。

まだ家には婆様がいますから介護はまだ終わりません。
今のところ認知症がある(日常会話などは出来るのですが、時折とんでもないことを口走ったり・・・「アンタ誰!?」とか^^;)、身体が若干不自由(杖無しでは歩けませんし、高い段差:玄関とかは人の手を借りなければ登れない)以外は至って健康体ですので、これもまぁ、うまくストレスと付き合いながら行きたいものです。

ちょっといつもとは違うテイストでお届けしました^^;
お目汚しになりましたら申し訳ございません。
by sonokichi | 2007-06-30 23:25 | 日記

毎日更新する気力を失ったブログ不定期運行中


by そのきち