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記念?

今年はウルトラマンシリーズ40周年、仮面ライダー生誕35周年、スーパー戦隊30作目・・・などなど、「節目」としての記念が多い年です。

ふと思ったこと。
「仮面ライダーカブト」って35周年を記念する作品としてふさわしいかどうか?
正直なところ、私自身は「35周年を記念する」作品としてはちょっと・・・と思う人です。
作品自体は・・・まぁ・・・イカす変人さんたちがライダーに変身してワームに立ち向かうという平成ライダーいつも通りの展開。
戦隊よりもライダーの数が多いというのはちょっと気になりますけど。

同じ記念すべき作品として「ウルトラマンメビウス」はそれまでの全ての作品に敬意を払っているのが随所に見られますが(「ネクサス」は・・・どうだろう?)、ライダーに関してはよくても「いいとこ取り」くらいしか見られないような気もします。

そもそもこれは「作り手側の意識」の問題があるような。
「メビウス」では40周年記念にふさわしい作品に仕上げようとスタッフが意識しているのに対し、「カブト」では勧善懲悪を否定するプロデューサーが記念すべき作品として意識を持っていないのではないかと。
変に意識してそれこそごった煮状態に陥られても困るのですが、全く意識しないのならば最初から「記念」と入れる必要もないわけで。
まぁプロデューサーのS倉氏は昭和ライダーに見られた「正義」というものを真っ向否定してるわけですから、正義のヒーローが誕生できないという背景も充分にないんですけどね。

最近の「カブト」を見ていて、本編よりもホッパー兄弟をネタにして楽しんでいる自分に気づいてちょっと愕然としています。
純粋に「仮面ライダー」を見ることが出来なくなっているんですね。
もちろん天道や加賀美が織り成すドラマとしての楽しみも決して否定はしませんが、どうしてもライダーの活躍といったものを楽しめなくなってきてる、そんな自分がいるんです。
そのライダーバトルにしたって、もみ合うだけもみ合って、玩具の宣伝をしているのか?と思わざるを得ないようなパーフェクトゼクターの登場→パーフェクトゼクターの毎回違う何かでのトドメ・・・
どうにも変な邪念が横から入り込んできてしまうんですよねぇ・・・
要は、ライダーのバトルは玩具の広告塔にしか過ぎない、ということです。
確かにスポンサーであるバン○イからすれば玩具を売れてほしいというのは当然なのですが、それにしても最近のやり方は随分アコギなやり方だな、と思ってしまうわけですよ。
昨年の「響鬼」では玩具、とりわけ太鼓の火炎鼓とか音撃棒などの売り上げは芳しくなかったと聞いています。
その反動からなのか、今年は大量のメカを出して、「さぁ、買え!」と言わんばかり・・・
今「カブト」を見ている子供達がこれらの玩具を欲しがっているのかどうか、市場的にどれくらい売れているのか、なんてことはわかりませんが、どうなのでしょう?

平成ライダーにしては珍しく、正義感の強い昭和のライダーテイストがプンプンする加賀美新も最近ではヘタレ化著しく、バトルでは幼虫を一掃するにとどまってますしね・・・
ガタック復権を望みます。

あ、ちょっと話が逸れてしまったようです(汗)
どうせ「35周年記念」として銘打って世に出すならば本当に気合の入った「仮面ライダー」が見たかった、と今更ながら思います。
今の「カブト」やS倉氏が携わったこれまでの作品を否定する気は全くありませんが、結局いつも通りの「平成ライダー」になっちゃったな、と苦々しく思っている部分も否定はしません。
特に最近は話にあまりメリハリがないといいますか・・・
シリアス話にギャグを平気で持ってこられても・・・てな感じです。
冷静に考えるとドレイク&ウカワーム話でのホッパー兄弟ははっきり言って蛇足にしか思えません。
その部分だけ切り取ってみれば面白いのですが、エピソード全体を見ると若干変な部分が紛れているような。
そのエピソードはギャグ部分を除けばなかなかいい話だっただけに残念です。
残り1クールを切った「仮面ライダーカブト」ですが、この先どう物語を収束させていくか、本館のレビューをしながら見守っていきたいと思います。


来年も・・・やっぱりライダーっぽいですね・・・
「電車」?なんだそりゃ?それではもう「ライダー」じゃないだろう・・・?
とりあえずプロデューサー陣(特にS倉氏)を外に出して脚本のI上氏が一度も関わらない作品を見てみたいものです。
S倉氏が関わらなかった「剣」や「響鬼」前半は個人的にかなり良かったし、周りからのウケも良かったようですしね。
※I上氏は「剣」では一部脚本を担当、「響鬼」では路線変更後の後半メイン担当。
毎年同じような人たちが作れば食傷気味になるのもそりゃ当然か。

その前に・・・もう「仮面ライダー」じゃなくてもいいんじゃ・・・?
平成の、特に「龍騎」以降は「仮面ライダー」というブランドがなければ個人的にはスッキリとして見られたような気もするんですよね。
Mr.N氏がおっしゃっていたのですが、今のライダーが「異色」であると。
ですが、「龍騎」の悲劇的なストーリーは好きだし(最終回手前なんかねぇ、泣きそうになりましたよ)「555」は多くの人間が織り成すドラマは評価しています。
そうは言っても、もう「ライダーじゃないライダー」はお腹一杯、だと思うんです。
集団暴行するライダーはたくさんだ・・・バイクに乗らないライダーはたくさんだ・・・
孤高のヒーローとしての仮面ライダーが見たい・・・と思う次第であります。

悲~しみ~を乗り越えて独り~独り~戦う~♪
by sonokichi | 2006-11-29 18:11 | 特撮ヒーロー

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by そのきち